花粉症の原因となる植物とは?

花粉症の原因となる植物とは

 

花粉症の原因となる植物は、日本国内でも60種類以上といわれていますが、植物の名前は分かっていても実際にどんな植物なのかを知っている人はほとんどいません。

 

近くに野生の植物が生える雑草地があるなら、どんな植物が花粉症の原因になるのかを知っておくだけでそれらの植物から自分の身を遠ざける防ぎょ行動が取れるはずです。

 

そこで、花粉症の原因とされる「原因植物」を写真でご紹介しましょう。
原因植物としては、スギやヒノキに代表される「樹木系」のものと、イネやブタクサなどの「草花系」に分類されます。

 

栽培品種を含めると莫大な種類がありますので、主に野生で生息する植物をピックアップしてご紹介しましょう。

花粉症の原因植物(樹木系)

スギ ヒノキ

スギ

日本固有品種で、日本における花粉症の最大の原因植物とされる。自生・造林を含め、日本全土に生息する。

ヒノキ

生息地は日本と台湾のみで、日本では福島県以南から九州にかけて広範囲に生息する。スギに次いで花粉症の原因花粉とされているが、近年、その度合は高まりつつある。

ハンノキ シラカンバ

ハンノキ

全国の山野の低地や湿地、沼に自生する。樹高は15〜20m、直径60cmほど。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木。花期は冬の12-2月頃で、葉に先だって単性花をつける。

シラカンバ

福井県を西端、静岡県を南端として北海道までの落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部に分布する。日本の高原を代表する木の1つである。主に長野県や北海道に多い。

コナラ クリ

コナラ

日本では雑木林に多く見られる。葉は長楕円型で縁にとがった部分がある。花は4 - 5月、若葉が広がる時に咲き、秋に実(ドングリ)が熟す。

クリ

日本と朝鮮半島南部原産。北海道西南部から本州、四国、九州に分布。暖帯から温帯域に分布し、特に暖帯上部に多産する場合があり、これをクリ帯という。

ケヤキ ヤナギ

ケヤキ

東アジアの一部と日本に分布。日本では本州、四国、九州に分布し、暖地では丘陵部から山地、寒冷地では平地まで自生する。

ヤナギ

主に温帯に生育し、寒帯にもある。高山やツンドラでは、ごく背の低い、地を這うような樹木となる。日本では水辺に生育する種が多いが、山地に生育するものも少なくない。

イチョウ オオバヤシャブシ

イチョウ

イチョウは中国原産の落葉高木であり、室町時代から日本各地に植えられている。病虫害にも強く、大きく成長したものが各地のお寺などに見られる。

オオバヤシャブシ

関東以西から紀伊半島までの太平洋沿岸地域に分布している落葉低木。根が深く、やせ地でも成長が早いことから、治山や緑化を目的として植樹される。高さは5?10mにもなり、4?5cmの尾状に黄褐色の雄花をつける。

 

花粉症の原因植物(草花系)

ウイキョウ オオバコ

ウイキョウ

正式名はファンネルといい、草丈は1-2m、葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色をしている。花期は、6-8月、枝先に黄色の小花を多数つける。秋には7mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつける。

オオバコ

日本全土に分布する雑草である。茎は短く、地面に埋まっている。葉は葉柄があり、さじ型。花は穂状につき、緑色。踏みつけに強く、人などがよく踏む道路脇などの場所に生える。踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。

カモガヤ スズメノカタビラ

カモガヤ

耐寒性が強く、葉は群生して幅広く、高さは1m前後に伸びる。花期は5-7月で、花粉が飛ぶため、スギのシーズン後に起こる花粉症の原因としても知られる。

スズメノカタビラ

身近にごく普通に見られる雑草である。ごく小柄な草であり、高く伸びてもせいぜい20cm、小さいものは5cm位でも花をつけている。地下茎はなく、数本が株立ちになっている。

スズメノテッポウ セイタカアワダチソウ

スズメノテッポウ

イネ科に属する小型の草本植物である。草丈は20 cm からせいぜい40 cm 位春の水田によく見られる細くて真っすぐな穂を一面に出すのでよく目立つ。

セイタカアワダチソウ

キク科アキノキリンソウ属の多年草である。日本では代萩とも呼ばれ、切り花用の観賞植物としてハギ(萩)の代用として用いられ、同様に茎を乾燥したものは萩の代用としてすだれなどの材料に利用される。

ブタクサ ヨモギ

ブタクサ

日本では明治初期に渡来した帰化植物で、全国の道端や河原などに分布する。雌雄同株の風媒花。高さは1mほど。開花時期は7?10月頃。雄花は、約2?3mmの黄色い小花が複数集まった房が細長く連なり、その下に雌花が数個咲く。

ヨモギ

日本全国いたるところに自生し、地下茎はやや横に這い、集団を作る。茎は立ち上がり、やや木質化する。葉は大きく裂け、裏面には白い毛を密生する。夏から秋にかけ、茎を高く伸ばし、目立たない花を咲かせる。

ハルジオン カナムグラ

ハルジオン

日本を含めた東アジアに外来種として移入分布している。牧草地や畑、道端など窒素分の多い場所を好んで生育する。ヒメジョオンと間違えやすい。花の時期は4月-5月頃でヒメジョオンよりも早い。

カナムグラ

日本全土の道端や荒れ地、薮などでよく見られるツル草。茎や葉柄にある下向きのトゲでほかの木や草にからみつくように自生する。花粉を飛散させる雄花は花茎から白く小さな花を咲かせる。