もし、アニサキス症状を放っておいたら?

 

魚介類を食べた後に、腹痛や吐き気、嘔吐などのアニサキス症状が認められた場合に、そのまま放っておいたら、いったいどうなるのでしょうか

 

アニサキス症の程度として、最も軽いものでは自覚症状すらない場合もありますが、少なくとも何らかの症状を自覚しているとすれば、そのまま放置しておくことはリスクが高く危険です。

 

アニキサスの症状が出たら、必ず医療機関に行こう

 

アニサキス症の原因は、アニサキス幼虫が胃や腸の粘膜に刺さることによる痛みと考えられてきましたが、実は“アレルギー反応”であることは明らかになっています。

 

そのように考えた場合、症状が比較的軽いケースとして考えられるのは、アニサキス幼虫が初めて体内に入った場合、あるいは既にアニサキスアレルギーになっていても体質的に軽い症状で済んでいる場合のいずれかが濃厚ですが、中には遅延性(遅発性)の初期症状の場合もあり得るのです。

 

そのような場合は、さらに時間が経つにつれ激しい症状が現れる可能性も否定できません。

 

もちろん、最初から重篤な症状が現れている場合は放っておくこと自体が困難であり、辛い症状に耐えきれず医療機関にかかるのは当然です。

 

必ず医療機関で診察が必要

 

中には、『アニサキス幼虫が人間の体内で生存できるのはせいぜい1週間程度だから、1週間経ったら自然に治るから我慢しよう』と考える人もいるでしょうが、やはり後々のリスクを考えると、必ず専門の医療機関で早期に受診することをお勧めします

 

アレルギーの場合に放っておく選択肢はない?

アニサキス症にかかわらず、“アレルギー症状が出た場合にはそのまま放置しておくという選択肢はあり得ない”と考えてください。

 

結果的には、医療機関で治療しなくても大丈夫だったケースの方が多いかもしれません。

 

アレルギーを放っておくことはありえない

 

しかし最悪のことを考えると、とにかく早めに医療機関を受診した方が安心です。

 

アレルギー症状にはピンからキリまであり、また、最初は軽い症状でも徐々に重症化するケースも数多く報告されているからです。

 

特に、“アナフィラキシー症状”が現れた場合、最悪、死につながる場合もありますのでよほどの用心が必要です。

 

「アレルギーを甘く見てはいけない」ということを、今一度、肝に銘じていただきたいと思います。