皮内テストの詳細
“皮内テスト”も、プリックテストやスクラッチテストと同じく皮膚を用いてアレルゲンごとのアレルギー反応を見る「生体検査」の一種です。
皮内検査の場合、疑いのあるアレルゲンを皮内に注射し、一定程度時間を置いて皮膚の反応を見ます。
小さいころに“ツベルクリン反応検査”を受けた方もいると思いますが、まさに「皮内テスト」の一つです。
皮内テストの検査方法
検査部位は前腕の内側(屈側)で、肘と手首から離れた場所で、皮膚がやわらかく体毛が少なく炎症などが出ていない部位で行います。
皮内検査に用いる注射器は、0.01ml単位の目盛りがついた1mlのものに、26~27Gの皮内針を付けます。
アレルゲンエキスは、通常「診断用アレルゲン皮内エキス(トリイ)」という皮内テスト用のものを用います。
注射部位をアルコール綿で消毒し乾燥するのを待って、皮膚をやや伸ばしながら注射針を皮膚とほぼ平行に刺します。
針を刺した後、皮膚を持ち上げるようにして刺し進み、注射針のカット面が完全に隠れるまで刺し入れます。
規定の薬液量(0.02mL)を、できるだけゆっくりと注入し膨隆(豆のようなふくらみ)をつくります。
アレルゲンエキスのほかに、判定の対照とするコントロール液として生理食塩水を用います。
2種類以上のアレルゲンを注射する場合は、間隔を3センチ以上空けます。
皮内テストの判定
皮内テストの結果は、注射した15~20分後に膨疹(ふくらみ)と発赤(赤み)を測定した後に判定します。
なお、Ⅳ型アレルギー(遅延型アレルギー)が疑われる場合は、医師の判断により検査の5~6時間後、あるいは24~48時間後に判定することもあります。
《皮内テストの判定基準》
判定 | 膨疹径 | 発赤径 |
---|---|---|
陰性(-) | 5mm以下 | 9mm以下 |
擬陽性(±) | 6~8mm | 10~19mm |
陽性(+) | 9~15mm | 20~39mm |
強陽性(++) | 16mm以上 | 40mm以上 |
※陰性判定の場合であっても、全身症状(不快感、発汗、めまい、ぜんそく症状、動悸など)が現れた場合は陽性とします。
皮内テストの留意点
皮内テストを実施する際の留意点については以下のとおりです。
・テストした部位には、なるべく刺激を与えない(こすったりもんだりしない)。
・テスト後は、入浴をしない。
・皮内テストだけでアレルゲンの確定はせず、特異的IgE抗体検査など他の検査も併用して総合的に判断する。
・皮内テストは手軽に実施できる反面、ほかの皮膚テスト(プリックテスト、スクラッチテスト、パッチテスト)に比べ100倍ほど敏感なため、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を誘発する危険性を踏まえ十分な観察と緊急対応の準備が必要となる。