ろうきんのフリーローン

ろうきんフリーローンの種類と特徴

 

ろうきんのフリーローン

 

ろうきんのフリーローンについて、詳しく見ていきましょう。

 

《フリーローンの名称》

 

フリーローンの特徴

ろうきんのフリーローン 「フリーローン」とは、名前のごとく、使途が限定されずあらゆる目的に利用できるローンの総称として用いています。他にも「多目的ローン」(北海道ろうきん、長野ろうきん)、『ライフローン』(静岡ろうきん)、『フレックスローン』( 近畿ろうきん)、などの名称を使っているところもあります。

 

また、一部のろうきんでは 個別の愛称を付けている商品もあります。(『Wish』〜新潟ろうきん、『く・ら・ら』〜北陸ろうきん、『Much』〜長野ろうきん、『役立宣言』〜静岡ろうきん)

 

《フリーローンの使途》

 

フリーローンを借りる際の使途(使い道)については、原則、あらゆる目的に使うことが可能です。ただし、事業資金や投機目的、借換えを除く負債整理資金など、生活資金以外の利用は制限しているところが多いようです。
各ろうきんが例示している具体的な使用目的としては、 冠婚葬祭・医療・家財・旅行・趣味・生活用品購入などが挙げられます。

 

《フリーローンその他の条件》

 

フリーローンの条件としては、次のようになります。
・最大融資額は100万円〜1,000万円
・最長返済期間は5年〜10年
・担保は原則無担保(※有担保もあり。その場合、最大融資額や最長返済期間が変わります)
・返済方法は毎月返済またはボーナス併用
・金利タイプは変動金利または固定金利からの選択
・保証人は原則必要なし(保証機関の保証が必要になります。一部ろうきんが負担もあり)

 

「フリーローン」の金利

ろうきんの「フリーローン」の金利はどの程度なのか、各ろうきんで比較してみましょう。

 

《フリーローン各ろうきんの比較》

 

ろうきんのフリーローンとは

 

フリーローンにおける各ろうきんの金利の違いを調べてみると、かなり違いがあることが分かりました。

 

ろうきんのフリーローンには、変動金利型と固定金利型がありますが、金利については他のローンと同様、固定金利型の方が金利が高い傾向にあります。

 

フリーローンの金利 また、金利を見ていく際に気を付けなければならないのは、「保証料がどうなっているか」という点です。

 

各ろうきんによって、「保証料は当金庫が負担します」というところと、「○.○%(金利上乗せ)」というところがあります。単純にいうと、たとえば金利が5%だったとしても、保証料0.7%が上乗せされる場合、金利は実質『5.7%』ということになります。
さらに、各ろうきんでは「優遇金利」を適用しているところもあります。優遇金利を適用する条件とは、たとえば、ろうきんに給与振り込み口座を持っているとか、他のローンを契約しているとか、財形貯蓄をしているとか、公共料金の引き落としを利用しているなどです。
このような場合、適用される金利から0.数%が差し引かれるので有利です。

 

また、融資額や返済期間、その他の細かな条件も違いますので、単純比較はできませんが、各ろうきんのうち金利が最も低いところ(3.2%程度)と最も高いところ(10%程度)を比べると、なんと7%ちかくも違いがあるのに驚きました。
※だからといって、自分の居住地または勤務地を変えることは困難なので、低い金利を利用することはできませんが・・・

 

この辺りは、各ろうきんの商品戦略とか、ポリシーの違いを反映しているのではないかと感じました。

 

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「フリーローン」と「カードローン」の違いとは?

フリーローンの金利は

 

フリーローンと同じように、使途目的が限定されないローンとして「カードローン」がありますが、フリーローンとカードローンはいったいどこが違うのでしょうか。

 

実は両者には明確な違いがあります。
「フリーローン」の方は、借入額を最初に決め(もちろん審査を経て)、全額を一括して借り入れた後は、選択した金利(固定または変動)に従って毎月、元利均等払い(ボーナス併用を含む)によって返済していくきます。
途中で借入額を追加することはできませんので、さらに借り入れたい場合は新たにローンを組む必要があります。

 

一方、「カードローン」の方は、借入額(上限額)を決め、その範囲内であれば自由に何度でもカードにより借り入れができます。返済の方も、その時々の借入額に応じて再計算され毎月の返済額が決められます。
返済額に応じて追加して借入可能な額も増えますので、トータルとして最初に決めた借入上限額を超える借り入れも可能となります。

 

フリーローンとカードローンの違い

 

このように、フリーローンとカードローンを比較してみると、カードローンの方が圧倒的に便利な気もしますが、金利の面やカードローンならではの弊害もありますので、慎重に選ぶ必要があります。

 

(※詳しくは「カードローン」のページで解説)