ろうきんの教育ローン

ろうきん教育ローンの種類と特徴

 

ろうきんの教育ローン

 

ろうきんの教育ローンについて、詳しく見ていきましょう。

 

《教育ローンの名称》

 

「教育ローン」とは、一般的に子供の教育資金を目的としたローンの総称として用いていますが、「マイカーローン」の場合と違って、どこのろうきんにおいても「教育ローン」の呼び方で統一されています。
(※一部個別の愛称を付けているものもあります。たとえば『役立宣言』『みらい』〜静岡ろうきん、『夢応援団』〜東海ろうきんなど)

 

《教育ローンの使途》

 

教育ローンを借りる際の使途(使い道)については、幼稚園・小中学校・高校・大学・大学院・専門学校、予備校、塾、通信教育などあらゆる教育関連施設への受験料や入学金、授業料だけでなく、保護者会や同窓会、後援会、学生自治会にかかる費用も含まれます。
また、教育資金として、教科書や図書購入費、教材費、学用品購入費、資格取得費用をはじめ、仕送りや就学のためのマンション・アパートなどの敷金、礼金、家賃、光熱費、さらには留学のための渡航費用なども対象となります。
そして、これらの資金融資を受けている場合の借換資金としても利用できます。

 

なお、各ろうきんによって使途の範囲に若干の違いがありますので、事前に確認することをおすすめします。

 

 

《教育ローンその他の条件》

 

ろうきんの教育ローン 教育ローンの条件としては、次のようになります。

 

教育ローンの使途はたくさんある

 

・最大融資額は1,000万円〜1,500万円
・最長返済期間は10年〜20年
・担保は原則無担保
・返済方法は毎月返済またはボーナス併用
・金利タイプは変動金利または固定金利からの選択
・保証人は原則必要なし(保証機関の保証が必要になります)

 

教育ローン証書貸付型とカード型

ところで、ろうきんの教育ローンには、「証書貸付型」「カード型」の2つのタイプがあります。
「証書貸付型」とは、教育ローンの借入限度額の範囲内で金額を決め、一括で借り入れするタイプのものをいいます。

 

教育ローンの種類は

 

ろうきん教育ローンのタイプ もう一方の「カード型」とは、カードローンの場合と同様に借入限度額を上限として、就学期間中であれば何度でも追加の借入ができるタイプのものをいいます。
「 当座貸越型」とも呼ばれます。

 

どちらも、融資限度額や最大返済期間は同じですが、金利についてはカード型の場合、変動金利のみ適用されるケースがほとんどです。(金利自体は大きな違いはありません)

 

それでは、この2つ、どちらがおすすめなのでしょうか?
「証書貸付型」の方は一括で借り入れすることになるので、当初から使い道や金額がある程度決まっていて、まとまった金額を一括で借りたい場合に向いているタイプといえます。

 

「カード型」の方はその都度借入ができるので、使い道が複数あったり、時期や金額もハッキリしていないような場合に向いているタイプといえます。

 

特に学生の方であれは、さまざまな教育資金がその時々に必要になる場合があると思いますので、必要なときに必要な金額をATMで気軽に借り入れることができる「カード型」をおすすめします。

 

t>

教育ローン「据え置き期間」とは?

ろうきんの教育ローンには「据え置き期間」というものを設定することができます。

 

据え置き期間とは、就学予定期間(最長5年〜7年)内は借入額のうち利息分だけを返済することが可能となる期間のことです。

 

教育ローンの据え置き期間とは

 

子どもの将来を考え、家計をやりくりしながら教育資金をねん出するのは大変なこと。特に大学進学を考えた場合、入学金や授業料など、相当多額な資金が必要となります。
そこで、比較的低金利の教育ローンを活用される場合が多いと思いますが、就学中は利息分だけを返済して、卒業後に就職した子どもから返済金の一部を拠出してもらう場合など、据え置き期間が設定できる教育ローンは、子どもを持つ親にとってはとても有り難いしくみではあります。

 

ただ、注意をしなければならないのが、「据え置き期間」とは返済期間の一部に含まれていることです。
たとえば、返済期間を最長の20年に設定したとして、就学期間が4年間の場合、実質的な返済期間は16年間となります。すなわち、16年間で借入金を全て完済しなければなりませんので、毎月の返済金額も20年で返済する場合と比べ、かなり高額になる場合がありますので、事前にしっかりとシミュレーションしておく必要があります。

 

また、あらかじめ確実な返済計画を作っておくことも重要です。
たとえば、元々あてにしていた子供からの拠出金が、浪人したり就職が決まらないなど、何かの理由で入らない場合も覚悟しておかなければなりませんし、ほかの子どもにかかるお金や突然の出費など、不測の事態も考えておかなければなりません。
ですから、余裕を持った返済計画を作っておきましょう。

 

教育ローン「保証料」にも注意!

ろうきんの教育ローンを借りる場合は、どこのろうきんも保証人は原則不要ですが、その代わり「保証料」が掛かります。

 

保証料とは、債務者がローンを払えなくなった場合に、ろうきんが指定する保証会社が債務者に代わって残債を払ってくれる仕組みに必要な手数料のようなものです。

 

教育ローンの保証料にも注意が必要

 

だからといって、債務者の返済義務がなくなるわけではなく、あくまで保証会社が借金を肩代わりするだけで、別途、保証会社から返済請求がされます。ですから、債権者である金融機関にとって安心な仕組みであって、ローンを借りる側にとっては金銭的負担が増える要素の一つといえます。

 

教育ローン保証料に留意して! しかしながら、近頃は連帯保証人を引き受けてくれる人はせいぜい近親ぐらいでしょうから、そういう意味ではローンを借りる側にとっては便利な仕組みともいえます。

 

この保証料の利率も各ろうきんでさまざまです。
だいたいのろうきんでは、年率0.7%から1.2%というのが相場のようですが、いくつかのろうきんでは「保証料不要(ろうきんが負担)」というところがあります。

 

もちろん、その分、金利に上乗せしているはずなので、金利を比較する場合は「保証料」も含めて見ていく必要があります。