『生活習慣病』の代表格は?
まず一つ目は、 「高血圧症」です。
高血圧症とは字のごとく、血管(動脈)を流れる血液の圧力が高くなることをいいます。運動したり緊張したりしたときに血圧が上がるのは一時的ですが、高血圧症の場合は血圧の高い状態が常態的に続きます。
自覚症状はありませんが、放置していると動脈硬化が速く進んだり、腎臓や心 臓の働きが低下したり、目(網膜)の病気が起こったりします。また、脳出血も起きやすくなります。
2つ目は 「高脂血症」 です。
高リポタンパク血症とも呼ばれます。細胞膜やホルモンの材料として、あ るいはエネルギー源として使われる脂肪分が過剰 に作られ、その血中濃度である「血清脂質(コレス テロールや中性脂肪)」が高くなる病気です。自覚 症状はありませんが、放置していると動脈硬化が 速く進みます。
3つ目は 「糖尿病」 です。
身体活動 のエネルギー源であるブ ドウ糖は、血流に乗って 全身の細胞に配られています。そのブドウ糖が細 胞に入りにくくなる病気が糖尿病です。その結果、 血液中のブドウ糖の濃度「血糖値」が、高くなります。
血糖値が極めて高いときを除いて、自覚症状はあ りませんが、放置していると、目や腎臓や神経に障 害が起きたり、動脈硬化が速く進みます。
肥満は、体に脂肪が多く溜まった状態をいいます。肥満にも種類があり、脂肪が体のどの部分に溜まっているかによって「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」に大きく分けられます。
生活習慣病をより加速させるのは「内臓脂肪型肥満」のほうです。なぜなら、内臓脂肪からコレステロールや血糖値を高くする物質を多量に放出するからです。内臓脂肪型肥満が進行すると、動脈硬化などを加速させるとともに、前述した生活習慣病の3大病である「高血圧症」「高脂血症」「糖尿病」になる確率が非常に高くなります。
スポンサードリンク
スポンサードリンク