生活習慣病の原因を絶つ!
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動脈硬化のメカニズム

生活習慣病のメカニズム!

『動脈硬化』は生活習慣病などの危険因子の進行により、動脈の内壁を厚く硬くする現象をいいます。
動脈硬化が進むと、血液の流れを悪くし、脳梗塞や心筋梗塞を起こし、死に至る場合があります。

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『動脈硬化』とは?

動脈硬化により死にいたる場合があります。
「動脈硬化」とは、動脈の壁が厚く硬化し、弾力性が乏しくなる状態のことを指します。動脈硬化にも種類がありますが、一番代表的なのがには「アテローム性粥状動脈硬化」といわれるものです。

アテローム動脈硬化症は、高脂血症や糖尿病、高血圧、喫煙などの危険因子が原因で発症するとされています。動脈の内側に粥(かゆ)状の隆起(プラーク)が発生し、これが長い間に少しずつ隆起することで、血管の内胞を狭くし血液を流れにくくしてしまいます。

やがて内腔を完全に塞いでしまうと、脳梗塞や心筋梗塞などの 致死的な状態を引き起こします。

「動脈硬化」がどのように進行していくのか、そのメカニズムについて分かりやすく解説していきましょう。

<正常時>

正常な状態の血管では、血液がスムーズに流れます。
動脈の正常な状態とは、ごく通常な円筒(パイプ)の状態です。心臓から送られた血液は、もちろん何も障害がありませんのでスムーズに流れます。

<第1段階>

単球が内膜に侵入し、マクロファージが形成される。
高脂血症などにより、血液中にLDL(悪玉コレステロール)や中性脂肪などの脂質が多くなると、血液は「ドロドロ」に変化し 粘り気が強くなった血液は動脈の内壁に付着しやすい状態になります。そして高血圧や糖尿病、喫煙、ストレスなどによって刺激を受けた血管は、LDLや単球と呼ばれる白血球を内皮細胞の内膜に侵入しやすくさせます。内膜に侵入したコレステロールは酸化・変質し、より動脈硬化を起こしやすい酸化LDLとなり、単球も内膜に侵入すると「マクロファージ」という細胞に形質転換されます。

<第2段階>

マクロファージが肥大化しプラーク状になり、欠陥をさらに狭くする。
酸化LDLは、マクロファージに取り込まれて泡沫細胞となり、血管内膜が肥厚してきます。これがプラーク(粥腫)と呼ばれる状態で、動脈硬化の始まりです。 高脂血症や高血圧、糖尿病などのいわゆる生活習慣病に気付かず、生活改善をしないでいるうちに、粥状のプラークは少しずつ膨れ上がり、血液の流れを悪化させていきます。

<第3段階>

やがてプラークが破裂し、血小板が血栓を作り出す。
そしてある時突然何らかの刺激でプラークが破裂すると、それを修復しようと血小板が傷口に集まり、かさぶたのような血栓が傷口表面に作られ、増えていきます。血の流れが悪くなると、血栓が溜まりやすくなるためさらに悪循環に陥ります。そして血管内腔がさらに狭くなったり、完全に閉塞される状態になると、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの重大疾患となって現れます。

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