“花粉症”は今や国民病といわれています。
日本で毎年必ず大きな話題になるのが「花粉症」にまつわる話題です。
毎年春先になると、「今年は花粉の飛散量が多い?」だとか、「花粉症にかかる前に対策を」だとか、「最近は○○という花粉症の対策グッズが売れてるようだ」などなど、花粉症にまつわる話題で尽きません。雑誌や新聞、テレビでも花粉症の特集が組まれるほどの大騒ぎです。
では、なぜ花粉症がそんなに話題になるのでしょうか。
一つは「辛いその症状」にあります。
「花粉症」はアレルギーの一種で、植物の花粉が目や鼻などの粘膜に付着することによって引き起こされ、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの一連の症状を起こすのが特徴です。
そして、それらの症状が連続して、しかも長期間続くので“とてもツラい”と感じる人が多いのです。
花粉症の原因となる植物は、スギ花粉をはじめ、ヒノキ科、ブタクサ、マツ、イネ科、ヨモギなど、その種類は60種類以上といわれています。
最近の研究では、花粉症のアレルギーが強くなった原因として自動車の排気ガスなど空気中の汚染物質や住宅の高気密化、食生活の変化、ストレスなどの影響が指摘されています。
そういえば、昔、昭和の時代に「花粉症」のことでこれほど世間が騒いでいた記憶はありません。
ふたつ目は、「花粉症に苦しむ人の数」です。
過去の調査によると、花粉症に苦しむ人は国内で2,500万人以上(4人に1人)いるといわれており、現在では全人口の約3割から4割を占めるとまでいわれています。
また、花粉症によってもたらされる年間の経済的損失についても、花粉症を回避するために外出を控えるなどによって、個人消費が約7500億円減少するとともに、医療費や労働効率の低下による損失が3000億円以上ともいわれており、合わせて1兆円を超える経済的損失をもたらしています。
こうしたことから、花粉症は今や日本人にとって「国民病」とまでいわれています。
花粉症を克服するために必要なこととは?
ツラい花粉症を克服するためには、どうすれば良いのでしょうか。
それは、花粉症の実態を正しく知ること、そして花粉症に有効な各種対策を講じることです。
そのための重要なファクターとなるのは以下の項目です。
1 花粉症の症状
初期の段階における花粉症の症状は、一見「風邪」の症状とよく似ていて、間違いやすいといわれています。
もし、花粉症と似た症状でも花粉症でなかったら、いくら対策しても有効にならない可能性があります。
ですから花粉症の症状について、しっかりと正しく理解しておく必要があります。
2 花粉症の原因
どのような病気であっても、病気の原因やメカニズムといったものを理解しなければ、その病気を克服することはできません。
なぜなら、原因を少なくしたり取り除くことこそ、対策につながるからです。
3 花粉症の検査
症状などから、自分では花粉症だと思い込んでいても、実は花粉症以外の病気であることが意外に多いといわれます。
まずは花粉症であるかどうかを検査によって正しく判定しなければ、花粉症を克服することはできません。
4 花粉症の治療
もしも花粉症にかかった場合にどうやって治すのか、一番大切なのは医療機関で診察を受け、しっかりと治療をすることです。
現代における医療技術等の進歩によって、さまざまな有効な治療方法が研究・開発されています。
5 花粉症の薬
花粉症の治療方法の一つとして薬による治療があります。薬には薬店等で入手できる「市販薬」と医療機関で処方される「処方薬」の2種類があります。
薬の場合、あくまでも対症療法となるケースが多いですが、薬の服用によって花粉症のツラい症状が少しでも和らげるなら、有効な対策といえます。
6 花粉症の予防
花粉症にかかる前に、花粉症にかからないように予防することもとても重要です。
そのために、花粉症をなるべく回避するための予防方法を熟知しておく必要があります。
次項の「対策グッズ」にも予防対策のグッズが多くありますが、ここでは商品ではなく、生活の知恵となるようなものを取り上げてみたいと思います。
さまざまな予防方法がありますが、それぞれ人によって効果の違いがあるので、どれが自分に合うかを見つけることも重要です。
7 対策グッズ
薬以外にも、花粉症にかからない、あるいは花粉症の症状を和らげるための商品が販売されています。
「対策グッズ」と呼ばれますが、食料品をはじめ、マスクやメガネ、衣料品、電化製品などさまざま種類があります。
以上の7つのファクターに分類しながら、それぞれのファクターにおける有益な情報を随時ご紹介していきたいと思います。